1月の読んだ本

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2665ページ
ナイス数:302ナイス

陸王陸王感想
面白かったー!ハラハラドキドキさせられて、熱い思いに触れて目頭が熱くなる…何度もそういう場面があり、本当に楽しい読書でした。ビジネス的なところでいえば、会社の利益を追求することは悪ではないと思うんですよね。そういう意味でアトランティスの小原や佐山も、銀行の家長や大橋も会社の利益を優先しただけ。そういう中で池井戸さんが描き出すのは「人としてのあり様、姿勢」で、やっぱり人間だもの、熱い思いとか義理人情に触れると、心が揺さぶられます。100年ののれんを背負うということ、宮沢のあの決断はあっぱれでした。
読了日:1月30日 著者:池井戸潤
望み望み感想
素晴らしかった。読後しばし気持ちを持っていかれた感じでずしーんときてます。少年犯罪の関係者が置かれる難しい立場、望みなき望み…家族の丹念な心理描写は見事でした。作品を通して問いかけてくるものの大きさは、同じ親の立場として震えがきそうなほど。ああ、すごいものを読んだなあ!という気持ちです。
読了日:1月26日 著者:雫井脩介
海の見える理髪店海の見える理髪店感想
喪失と再生、胸が痛むけど少し救いも感じられる家族にまつわる短編集、どれも読みやすく、よかったです。表題作『海の見える理髪店』が秀逸。語りの形も、まるでそこで聞いているかのような臨場感があり、よかったです。他に『いつか来た道』『遠くから来た手紙』も好きな感じでした。
読了日:1月22日 著者:荻原浩
破門 (角川文庫)破門 (角川文庫)感想
面白かったー!毎回このシリーズはどっぷりとその世界を味あわせてくれますね。イケイケの桑原も、建設コンサルの二宮も、条例の煽りを受けて左前なのが何とも哀愁を感じる今作、いつものイケイケ桑原が本家筋と込み合ってしまってさあ大変、いやもう本当に楽しませてもらいました。お互い何やかんや言いつつも一緒に駆けずり回る様は、もう名コンビそのもの。映画も楽しみです。
読了日:1月20日 著者:黒川博行
沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)感想
映画に備えて再読。神はなぜこんな試練を与えるのか、これだけ犠牲を払っても、なぜいつも黙っているのか、万一神がいなかったならば…ロドリゴの心理描写はドラマティックで緊迫感がありました。フェレイラが司祭に転ぶよう悟す場面はその最高潮。「踏むがいい。その痛さと苦しみをわかちあう。そのために私はいるのだから」この落とし所、とてつもなく深い。理不尽と暴力が支配する現代に、これほど普遍性のあるテーマを投げかける小説は、キリスト教徒だけでなく、いかなる人の心にも沁み入るのではないかしら。
読了日:1月16日 著者:遠藤周作
彼女に関する十二章彼女に関する十二章感想
何気ない日常を切り取ったようでいて、初恋の人の忘れ形見、調整さん、息子の恋人、夫の抱えた仕事などのスパイスが効いて、ユーモアもあるけどサラリと深い部分にも触れていたり…同年代(少し聖子さんの方が年上)で共感する部分も多く、とても面白かったです。「考へてみれば簡単だ/畢竟意志の問題だ/なんとかやるより仕方もない/やりさへすればよいのだと」確かにミドルエイジ応援小説、特に十二章がよかったです。聖子さんの、地に足のついた精神的余裕のある50代、素敵だなと思いました。
読了日:1月13日 著者:中島京子
去就: 隠蔽捜査6去就: 隠蔽捜査6感想
ブレない署長、竜崎節健在!面白かったです。特別監察のくだりはドキドキしましたが…そういうことで『去就』というタイトルだったのですね。「小者には腹も立たない」、竜崎署長、かっこいい!清々しい読後感でした。
読了日:1月9日 著者:今野敏

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