読書メーター

11月の読んだ本

11月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1335
ナイス数:242

AX アックスAX アックス感想
読了後、すぐに再読。散らばったピースを集めるようにじっくりと読みました。ああ、大好きですこの作品。特に「FINE」の最後の「克己」と「兜」の流れね。たまりません。
読了日:11月30日 著者:伊坂 幸太郎
AX アックスAX アックス感想
殺し屋シリーズ3作目。素晴らしかったです。内容はハードで切ないのに、どこか温かい。ああこれが伊坂さんという読後感。物騒な稼業の自分が、自身の人生の幸せを願うのはアンフェアだ、ろくな死に方しないに決まってると覚悟する兜は、ただひたすらに家族の、妻と子の平和を願う…ずっと読んでいる間「家族への祈り」が聞こえてくるようでした。構成が抜群、最後のエピソードはズルいです(泣)。
読了日:11月22日 著者:伊坂 幸太郎
満月の泥枕満月の泥枕感想
序盤は少々手こずりましたが、中盤からはグッと引き込まれました。ここのところこういうテイストが多いかな、ドタバタほっこり系ミステリーといった感じでしたが、最後の方でグサリと抉られるような痛みもあり、またラストシーンでは少し救いもあり。楽しい読書でした。(そろそろ道尾さんのゴリゴリのミステリーが読みたいです。)
読了日:11月17日 著者:道尾 秀介
サイレント・マイノリティ 難民調査官サイレント・マイノリティ 難民調査官感想
シリーズ2作目、今回はシリア人の難民認定に絡む謎について…終盤の展開がスリリングで、なるほどそういうことかと。長谷部先輩のくだりは臨場感があって恐ろしくなりました。真実とは何か。正義とは何か。多様性を認めることの難しさ。読み応えがありました。それにしても下村さんの作品はいずれもラストが爽やかで、読み終わった時気持ちがふっと軽くなりますね。
読了日:11月08日 著者:下村 敦史

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10月の読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1454
ナイス数:273

陸王陸王感想
ドラマが始まったので再読。再読でもやはりこみ上げてきて涙、涙です。圧倒的な読みやすさと分かりやすさ、池井戸潤さんの真骨頂ですね。「どんなときにも、勝利を、信じろ」ああ、大好きですこの作品!
読了日:10月28日 著者:池井戸 潤
パーマネント神喜劇パーマネント神喜劇感想
やけに人間くさい神様、憎めないですね。標準語で書かれてあるのに、なぜか脳内では関西弁のイントネーションでした(笑)。久しぶりの万城目学ワールド、楽しい読書でした。ラストの一編はちょっとぐっときましたね。少しおねえさんになったあの子も登場してきて嬉しくなっちゃいました。
読了日:10月17日 著者:万城目 学
慈雨慈雨感想
初読みの作家さん。よかったです。読み応えがありました。刑事としての矜持と、消せない罪悪感との間で揺れる気持ちを抱えながらの16年は辛かったことでしょう。四国巡礼最後の札所へ向かうラストの光景がとても美しかったです。
読了日:10月11日 著者:柚月 裕子
星々たち (実業之日本社文庫)星々たち (実業之日本社文庫)感想
素晴らしかったです。こういうのはもう桜木さんの独断場ですね。女三世代、中でも千春という女性の生涯を中心に描かれていく連作短編集。幸薄いし侘しいし不運だし、もうグイグイと抉られるんだけど、当たり前と受けいれて生きていく力強さ、逞しさに救いや光も感じられて。薄情ってどういうことなんだろなって考えたり。名もない人たちだけど、間違いなく生きてる、生きてたっていうのが感じられる、そういう意味のタイトルですね。ラストがとにかく秀逸。震えました。
読了日:10月06日 著者:桜木紫乃

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9月の読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2866
ナイス数:238

ガーディアンガーディアン感想
安定の読み応え、薬丸岳さんらしいテーマでした。多視点でのお話で序盤は若干読みにくさを感じましたが、そのうちグイグイと引き込まれました。さすが、読みやすい薬丸作品。あの作品のあの人が登場してきて、こういうリンクが好きなので思わずニヤリ。教師は万能ではないが、無力ではない…そう信じたいですね。
読了日:09月30日 著者:薬丸 岳
不時着する流星たち不時着する流星たち感想
小川洋子さんは風変わりな人や物、出来事を丁寧にすくい上げて、うっかり見落としそうなところに潜む美しさ、儚さ、残酷さ、狂気、不可思議、死、喪失、歪みなどを描くのが本当にうまい。『肉詰めピーマンとマットレス』がとても温かくて素敵。『十三人きょうだい』もまた強い印象を受けました。
読了日:09月22日 著者:小川 洋子
いまさら翼といわれてもいまさら翼といわれても感想
面白かった!やっぱり古典部シリーズ大好きだなあ。シリーズの初っ端から地味に疑問だった「なんで伊原は折木に辛辣で手厳しいのか」の理由が分かり、また誤解?も氷解し…の「鏡には映らない」もよかったし、「わたしたちの伝説の一冊」も青春キラキラでよかった。ラスト2編が特に好き。「長い休日」から「いまさら翼といわれても」の流れ、ビターな感じは素晴らしい。まだ続きそうな感じだし、楽しみです。
読了日:09月16日 著者:米澤 穂信
貘の耳たぶ貘の耳たぶ感想
二章の構成、視点が変わることで浮かび上がる心理描写は読み応えがあります。最後は郁絵の章なのでその時の繭子の気持ちは想像するしかない。そこに小説ならではというか、読者の力量が問われるというか、とにかくとても考えさせられました。その動機より何より、自分の子ではないと知りながら、4年もの間必死にその子を育てた(それだけは真実)繭子の気持ちは正直分からないし共感もできない。「わたしを断罪してほしい」という望みは叶ったということか?これが母の愛なのか、血の繋がりって何なのか?親子とは?…本当にずしーんときました。
読了日:09月12日 著者:芦沢 央
鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)感想
面白かったです!この業界、まさに「清濁併せのむ」なのですね。会社の利益のためなら何物をも顧みない尾形、正しいことばかりが正しいわけではないという、悪対悪的な構図で後味が若干よくないですが、ラストの鉄骨のシーンで元の部署に戻った平太に少し救われる気がしました。個人的には萌さんどうなのアナタ、ちょっとズルくない?と最後まで共感できなかったです(笑)
読了日:09月10日 著者:池井戸 潤
空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)感想
一気読みでした。とても面白かった!池井戸潤さんの作品だから大丈夫ピンチの連続でも最後に正義が勝つはずと思いつつもハラハラドキドキ。丁寧な描写を積み重ね、社長の赤松はじめ登場人物それぞれがそれぞれの立場、思いで動くことによって、大きなうねりが生まれ、グイグイと読者を引き込みます。それにしても赤松社長のど根性、すごいな。また完全な悪役という感じでもない、揺らぎを感じる沢田がいいアクセントになってました。映画も観てみたいですね。(キャストは読後に確認しました)
読了日:09月04日 著者:池井戸 潤
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)感想
お、面白いっ!池井戸潤さんの作品は厚みがあってもなんのその、グイグイ引き込む力が強いですね。下巻も楽しみ!
読了日:09月02日 著者:池井戸 潤

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8月の読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1762
ナイス数:183

クラウドクラスターを愛する方法 (朝日文庫)クラウドクラスターを愛する方法 (朝日文庫)感想
窪美澄さん安定の読後感、よかったです。家族とは非常に厄介でややこしい集合体だなあと、私自身も最近思っていること、感じていることに重ねながら読んでいました。表題作は特に、自分と母との間にある問題?を嫌でも考えさせられました。(我が強すぎる私の母こそクラウドクラスターと密かに呼びたい)窪さんのはどの作品でもそうですが、ラストでは認めることができたり少し気持ちが上向いたり一歩踏み出せそうだったりと、何らかの希望を感じられるのがいいですね。
読了日:08月30日 著者:窪 美澄
舞台 (講談社文庫)舞台 (講談社文庫)感想
西さんは、抉られたくない生々しい部分をがっつりと抉り取ってお話にするのが本当にうまいなあと思います。自意識にがんじがらめになってる葉太はやや極端で、窮地だというのに滑稽にしか見えないけど、人は自分のため体裁のため、または思いやりなどから「何かを演じてる」というのは多々あるなあと、私自身や身の回りの人を思い浮かべて読んでいました。終盤の「どうして最後まで嫌いでいさせてくれなかった。」のくだりは鳥肌が立って泣けました。
読了日:08月26日 著者:西 加奈子
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)感想
「え?」という驚きとため息、放り出されたような読後感。ずっと不穏だし、全然共感できなくて気持ち悪いし、薄気味悪いし、それなのに読む手を止めることができませんでした。『ユリゴコロ』もそうでしたが、独特の世界。どこに連れて行かれるのだろうとは思ったけど、読み始めた時にはラストでこんなものが見えるとはよもや思いもしませんでした。凄いですね、まほかるさん。
読了日:08月24日 著者:沼田 まほかる
失踪者失踪者感想
よかったです!下村敦史さんの作品は読み応えがあって読後感もいい。終盤になって見えてきたことから自分が想像してた、さらにもう一段上を行くような結末。不器用な男がたった一人の「相棒」に向ける命がけの信頼、素晴らしいラストでした。
読了日:08月08日 著者:下村 敦史
許されようとは思いません許されようとは思いません感想
初読みの作家さんでした。ゾクゾクするのがクセになるのかも…という短編集。「ありがとう、ばあば」はラストでまるで放り出されてしまったような衝撃。「姉のように」は読んでいて辛かったです。表題作の「許されようとは思いません」が怖さも得体のしれない不穏さも悲しさも秀逸でした。
読了日:08月03日 著者:芦沢 央
蚊トンボ白鬚の冒険(下) (講談社文庫)蚊トンボ白鬚の冒険(下) (講談社文庫)感想
藤原伊織さんの作品にしては設定がぶっ飛んでると始めこそ思いましたが、読み進むにつれ、まさに藤原伊織ワールドだ!と思いました。ハードボイルド・ファンタジー、3日間の出来事だけど、濃密で疾走感があって、登場人物が皆魅力的で、ラストはちょっとジーンときちゃって…読みながら映像が頭の中で思い浮かぶようでした。面白かったです。
読了日:08月01日 著者:藤原 伊織

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7月の読んだ本

7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1825
ナイス数:282

蚊トンボ白鬚の冒険(上) (講談社文庫)蚊トンボ白鬚の冒険(上) (講談社文庫)感想
タイトルから受ける印象は藤原伊織さんぽくなさそうなものでしたが。今作の主人公はくたびれたアル中おっさんではなく、シニカルで肝が据わった若者。そして一風変わった女性、筋を通すヤクザと…ちゃんと藤原さんのハードボイルドな世界でした。会話が相変わらず流れるような美しさとウィットに富んでます。下巻はどうなる?
読了日:07月28日 著者:藤原 伊織
果鋭果鋭感想
元マル暴刑事の堀内・伊達コンビシリーズ3作目。パチンコ業界の裏側を抉り出します。パチンコ業界、警察、天下り、ヤクザ、産廃場…どっぷりと黒川ワールド、圧倒的なリアリティを感じました。怪我をして足が不自由になってからの堀内を何かと気にかける伊達、「刺されるなら俺や」と覚悟する堀内、素晴らしいコンビですね。それにしても悪いやつばっかり、悪対悪でドロドロなはずが、読み終わるとちょっと爽快感もあるから不思議。
読了日:07月17日 著者:黒川 博行
裸の華裸の華感想
最初は少し手こずったんだけど、中盤からはグイグイ引き込まれました。決して明るい物語ではないけどどこかキラキラとした輝きもあって、終わりの予感もあるのだけど不思議とからりとしていて…登場人物が皆魅力的でした。裸一貫で生きる女の矜持…これは再生の物語だなと思いました。ノリカが師匠に会いに行ったくだりが圧巻でした。
読了日:07月07日 著者:桜木 紫乃
誰もいない夜に咲く (角川文庫)誰もいない夜に咲く (角川文庫)感想
桜木紫乃さんの短編は奥行きがあって読み応えがあって本当に素晴らしいなあ。一度読んだら病みつきになる世界観です。北海道を舞台に、どの女性も皆幸せとは決していえない状況だけど、それを嘆くでもなく、ある種の諦念とともに受け入れ、日々を黙って生き抜いていく逞しさをも感じます。『フィナーレ』『絹日和』『根無草』が特によかったです。
読了日:07月05日 著者:桜木 紫乃
雪煙チェイス (実業之日本社文庫)雪煙チェイス (実業之日本社文庫)感想
久々の東野作品、安定の読みやすさでした。このシリーズは東野さん完全に楽しんで書いてらっしゃるのでは?軽いタッチで時々ギャグ?も交えつつ、一気に読ませるところも、スキーしたことない私でも雪山の光景がスッと入ってくるところもやっぱり東野さんすごいなと思います。エンディングではあの2人が…よかったよかったと、楽しい読書でした。
読了日:07月01日 著者:東野圭吾

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